2023/07/02
改正省エネ法への対応~住宅の省エネ計算、非住宅のモデル建物法
2025年4月以降住宅を含む建築物の設計に省エネ法に基づく適合義務が実施されます。私の事務所にも相談が寄せられています。
現在、床面積300㎡を超える非住宅は、確認申請時に適合判定制度に基づく省エネに関わる申請が求められ、申請時に設定した断熱や設備機器は工事完了時に完了検査の対象となります。
住宅の場合は、床面積2000㎡を越えると適合判定ですが、木造であっても300㎡を越えると「届け出」が必要です。さらに300㎡未満の場合でも建築士には説明義務が課せられています。
住宅の場合は、断熱性能を評価する外皮性能計算を行い、国の建築研究所が提供しているWEBプログラムを利用して一次エネルギー計算を行い評価します。共同住宅の場合は、全ての住戸を評価し判定します。
非住宅の場合は、私の場合「モデル建物法」と言われる支援ツ―ルを利用し、一次エネルギー消費量を判定します。このモデル建物は、事務所、福祉施設、集会所など26の用途に分類され適合する用途を選択し計算を行います。複合用途の場合は、用途ごとに算定し集計して評価を行う機能もあります。
これまでの事例では、戸建て住宅の他、木造3階建て共同住宅や体育館+事務所、倉庫+事務所などの非住宅建築物の算定を行っています。
(有)大橋建築設計室 大橋周二
2023/03/28
省エネ改修とマンションの長寿命化
建築とまちづくり誌2023年3月号に「省エネ改修とマンションの長寿命化」をテーマに投稿しています。
昨年、マンション管理組合の団体で、築40年を超える高経年マンションの修繕・これからの選択をテーマに講演をしていますが、この内容に続く私の考えをまとめたまものです。札幌でも10年後には高経年マンションは全体の30%を超えます。
マンションに長く住み続けるためには、躯体の保護、室内の温熱環境の改善が必要です。そのためには、建物にも居住者にも歓迎される外断熱改修は有効です。
投稿した記事をPDFにて掲載しますのでぜひご一読下さい。
省エネ改修とマンションの長寿命化2023年3月号
(有)大橋建築設計室 大橋周二
2023/03/08
新建北海道支部
4月10日(大阪)4月12日(東京)4月14日(札幌)の3日間、日本断熱住宅技術協会と日本外断熱協会の主催にて、日本、ドイツ、米国の省エネ環境建築をテーマに、講演会が行われます。
当日は、ドイツよりヴォルフガング・レーナート博士、米国を中心に活動されている岡田早代Cube Zero代表の講演をはじめ、札幌では「集合住宅の高断熱化モデル改修効果検証について」森太郎北海道大学大学院工学研究院教授の報告、私も札幌市内での外断熱改修事例について紹介を行います。ぜひご参加下さい。
参加費は無料です。添付に3会場の開催案内を掲載しています。参加申し込みは、添付の参加申し込み書に必要事項をご記入の上、faxまたはメールにて御願い致します。
4月14日(金)札幌講演会のご案内 *4/10大阪、4/12東京講演会は添付案内をご覧下さい
■開催日時 令和5年4月14日(金) 開場:12時00分(展示ブース開催)
開会:13時30分 閉会:17時00分
■会 場 札幌市中央区北2条西7丁目 かでる2・7 1070会議室
■共 催 一般社団法人 日本断熱住宅技術協会 特定非営利活動法人 日本外断熱協会
■セミナー進行
13:30 講演①「日本における外断熱の歴史と必要性」
お茶の水女子大学名誉教授 田中辰明博士
13:50 講演②「ドイツにおける省エネ環境建築の最新情報」
ドイツ・環境建築家 ヴォルフガング・レーナート博士(通訳、解説、田中辰明)
15:00 講演③ 「米国における省エネ環境建築の最新情報」岡田早代Cube Zero代表
マサチューセッツ州建築士・AIA(アメリカ建築家協会)正会員
15:30~15:40 (休憩)
15:40 講演④「集合住宅の高断熱化モデル改修効果検証について」
北海道大学大学院工学研究院 森太郎教授
16:10 「省エネ改修とマンションの長寿命化~補助金を利用した外断熱改修事例と合意形成」
(有)大橋建築設計室 大橋周二 代表取締役
大橋周二 oohashi@beige.plala.or.jp
〒001-0025札幌市北区北25条西15丁目3-16(有)大橋建築設計室 TEL(011)726-8988 FAX(011)726-8990
2023/01/03
2023年新年のご挨拶
あけましておめでとうございます
昨年は何と言ってもロシアによるウクライナ侵攻は大きな衝撃でした。この戦争で建築物を破壊し多くの難民を生み出していることに建築に関わる者として、ただちに侵攻をやめ平和を回復することを訴えたいと思います。
コロナ禍での生活も4年目に入ります。様々制約はあるものの、昨年は豊平区で58戸の分譲マンションの大規模修繕工事、滝川市では倉庫の新築工事を行っています。7月に名古屋市で外断熱改修事例について紹介、10月には札幌市内でマンション管理団体主催セミナーで、マンションの高齢化と維持管理について報告を行い、マンションの長寿命化と外断熱工法について紹介をしています。
今年は4月から15棟目となる分譲マンションの外断熱改修工事が始まります。この工事では国の補助金事業として実施するため申請作業も進めています。
今年もこのホームページを通しての情報発信をさせていただきます。住まいや建築についてのご相談も気軽にお寄せください。
皆様、今年もどうぞ宜しく御願い致します。
2023年元旦
有限会社 大橋建築設計室
一級建築士 大橋周二
http://ohashi-draw.com tel(011)726-8988 fax(011)726-8990
Eメール:oohashi@beige.plala.or.jp
2022/05/20
私が役員をしています、一般社団法人 日本断熱住宅技術協会(略称:日断協)では、「気候危機を救う外断熱工法」をテーマに会員が行っている、外断熱改修マンション、住宅の事例を紹介しています。YouTubeでのご紹介は、協会理事長田中辰明先生(お茶の水女子大学名誉教授)です。
YouTubeのURLは下記の通りです。15分程度です
https://www.youtube.com/watch?v=zYzepQLDwys&t
(有)大橋建築設計室 大橋周二
2022/02/17
建築仕上技術誌2月号巻頭言に「健康的で快適に暮らす分譲マンションの外断熱改修」が掲載されました。
2008年の北欧視察がきっかけで外断熱改修を始めたこと。外断熱工法での工事内容、そして普及発展のために必要なことなどを紹介しています。
ぜひ、ご一読いただければ幸いです。月刊建築仕上技術2月号巻頭言
(有)大橋建築設計室 大橋周二
2022/01/04
あけましておめでとうございます
2020年から続く新型コロナ感染は、オミクロン株と言われる新タイプがヨーロッパから拡がり日本国内でもその影響が心配されています。今年もコロナ禍での生活、仕事の継続となりますが、十分な対策を行い進めたいと思います。
昨年は、仕事量も若干上向きとなってきました。2019年から準備をしていました、豊平区138戸の分譲マンションの大規模修繕工事は4月に着工し10月に完了しました。この工事を進める過程でお隣りの管理組合様よりご相談を受け、今年7月より大規模修繕工事を行うことになりました。
後半は、美唄市で倉庫、住宅の新築工事が続きました。また、昨年4月に施行された改正省エネルギー法により建築物の適合判定申請・届け出など新しい対応も求められました。
今年届いた年賀状の中に、「マンションの外断熱改修、気候危機打開へ、エネルギー消費を減らすために、注目度が上昇ですね」というコメントをいただいています。この分譲マンションの外断熱改修については、北海道建設新聞社より取材を受け12月15日付けに掲載されました。
新建築家技術者集団北海道支部では、昨年10月北海製缶小樽第三倉庫の保存活用をテーマにZoomセミナー(講師:駒木定正先生)を開催し全国から参加がありました。
皆様、今年もどうぞ宜しく御願い致します。
有限会社 大橋建築設計室
一級建築士 大橋周二
http://ohashi-draw.com tel(011)726-8988 fax(011)726-8990
Eメール:oohashi@beige.plala.or.jp
2021/12/18
2021年12月15日付北海道建設新聞「深掘り」外断熱改修の紹介北海道建設新聞に大橋建築設計室の分譲マンション外断熱改修についての取材記事が掲載されました。外断熱改修は通常の改修よりも工事費用が増える、札幌では公共工事での外断熱工法の実績がある一方で民間の工事にはまだ普及がされていないなど課題がある一方で、断熱性能の向上で暖房費の削減や断熱材で建物が覆われるため躯体が保護され耐久性の向上などメリットが大きい工法です。
分譲マンションで十数年に一度実施されている大規模修繕工事の際に、どの様な改修を行うのか、マンションの長期的な修繕計画の検討と合わせて、この外断熱改修をご検討いただくことをご提案します。
詳しくは、大橋建築設計室までお問い合わせ下さい。(このホームページ「お問い合わせ」をご利用下さい)
2021/02/05
昨年末に閣議決定され、公表されているグリーン住宅ポイント制度についてご紹介をします。この制度は、戸建て住宅は勿論ですが、分譲マンションの工事でも利用ができます。
添付した資料は、制度の概要、工事部位ごとの改修ポイントが示されています。公表されている具体的内容では、外壁・屋根の断熱改修では断熱材性能別に1戸当たりに使用される断熱材の量を満たせば全住戸が補助対象となります。屋根は共同住宅のため屋根のある最上階住戸が対象です。また窓の性能向上のためガラス交換などは窓の大きさにより改修ポイントが示されています。
より詳細な制度の内容、申請方法、今後のスケジュールも添付致します
2021/01/05
あけましておめでとうございます
昨年は、予定していた海外視察や国内でのセミナーが新型コロナウィルス感染の影響で全て中止となりました。全く予期しない事態の中で、仕事と所属団体での活動は様々な制約を受けました。その様な中でも一昨年より準備をしていました、札幌市内中央区Aマンションの外断熱改修(8階建て60戸)と旭川市では障害施設の改修を行うことが出来ました。4月以降は、新建築家技術者集団や日本パッシブハウス協会で、国内と海外在住の建築家設計者とzoomによるオンラインでの交流が多くなりました。
今年は、4月より15階建て138戸の分譲マンションの大規模修繕工事が札幌市内で着工します。この10年間で20棟を超えるマンション改修を行っていますが、最も大規模規模な工事です。
建築業界は勿論、皆様にとってもにとっても大きな話題として、4月1日より施行される「改正省エネ法」では、住宅性能について、「建築士による説明責任が義務化」され、300㎡を越える建物は確認申請と一緒に省エネ性能基準の審査を受けることになります。
これまで、日本パッシブハウス協会では、高性能住宅を建築する上で海外との交流や国内での技術交流も行ってきました。今年はこれらの成果を具体的に仕事として皆様にお返しできる機会を増やして行きたいと考えています。
また、2010年より継続している分譲マンションの外断熱改修は14棟になりました。積雪寒冷の北海道でこそ、外断熱改修の普及が求められています。昨年より日本断熱住宅技術協会には役員として参加をしており、得られた知識と技術を今後の仕事に反映していきたいと考えています。
皆様、今年もどうぞ宜しく御願い致します。
有限会社 大橋建築設計室
一級建築士 大橋周二
http://ohashi-draw.com tel(011)726-8988 fax(011)726-8990
Eメール:oohashi@beige.plala.or.jp