分譲マンションでは十数年に一度、屋根・外壁の改修を中心とした、大規模修繕工事が行われています。多くマンションでは、外壁の再塗装、タイルの貼り替え、防水補修など完成時の機能を回復させることを目的とした改修工事です。
大橋建築設計室では、ご相談をいただいた全ての管理組合に、大規模修繕工事の際には外断熱工法による改修工事を提案しています。
このホームページでご紹介していますが、大規模修繕工事の設計工事監理のご依頼をいただいた17棟の内13棟が外断熱工法よる改修工事です。(2017年11月現在)外断熱工法では、通常の改修と同じく躯体の補修を行った後、建物の外側に断熱材を貼り外装仕上げを行います。屋根には断熱材を敷き新しい防水層を施工します。
外断熱工法のメリットは、①断熱材で外壁を覆うことでコンクリート躯体が保護されマンションの長寿命化に繋がります。②断熱材が連続することで、室内の上下温度差が解消され結露・カビが減少し室内環境が改善されます。③これまでの改修事例では暖房消費量が30%前後減少し、省エネルギー化されています。
札幌市、北海道では市営住宅や学校などの公共工事に外断熱工法が採用されています。日本国内を見ても、関東、関西は勿論、沖縄でも外断熱工法による新築・改修が行われいます。世界的に見ても建物の省エネルギー化、CO2削減を目的に欧米や北欧の国々で推進されています。